USJ沖縄、年300万人来場見込む??
USJ(ユニバーサルスタジオジャパン)沖縄について下記のような記事が掲載された。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の運営会社が沖縄県で計画する新テーマパークが、来場者年300万人超を見込むことが28日わかった。沖縄の自然を体感できる施設とし、10年間で1兆円超の経済効果が出るとはじいている。
同社は沖縄県本部町の国営公園「海洋博公園」に新パークをつくる計画。関係者によると、美しい海などの自然を鮮明に感じられるような乗り物など、複数のアトラクションをつくる。メイン施設はまだ決定していないが、沖縄の大自然に紛れ込んだ感覚を体験できる空間をめざす。
同社は、新パーク建設とともに、財団法人「沖縄美(ちゅ)ら島財団」が運営する海洋博公園にもかかわりたい考えだ。公園内の「沖縄美ら海水族館」は、2014年度に323万人が訪れた。20年ごろに新パークを開業させると、5年以内に両施設合わせて年600万人を呼び込めると見込む。
新パークで1千人ほどの雇用が生まれる。観光客増加でホテルやみやげ物店にも波及し、経済効果は1兆円超に膨らむとみている。
国営公園でのパーク建設は建築制限の緩和などが必要。国は国家戦略特区を使うなどして、新パークの建設を後押しする考えだ。
朝日新聞より引用
現状沖縄の観光客数は約600万人だとして、その内の半数が美ら海に行っている計算となっている。
上記の数値ではUSJ沖縄が設立される事で、さらに300万人の観光客数増が狙える。
とあるが、美ら海水族館の例で考えると、観光客数は「1200万人が来沖する」という事となる。
少し懐疑的な数値だと感じた。
というのもHISの澤田会長が復活をさせた「ハウステンボス」の事例で考えたい。
2010(平成22)年から長崎にあるハウステンボスに再建でHIS社が入り、無事V字回復を遂げた。
その回復していく全貌や、日本唯一と言われるようなイベント、PRのお陰もあってその名前は改めて全国の人たちに知られるきっかけとなった。
その長崎県だが、実は沖縄県と同じくらいの観光客数なのである。
全国区で様々なPR・テレビ露出をし、且つHISという旅行代理店の力添えもあった「ハウステンボス」のお蔭で長崎県はどれだけ観光客数を伸ばせたか?
それを数値で見てみると・・・
引用:平成26年長崎市観光統計より
約4%程しか伸びていないのである。
これを見ると今回の計画で見込まれる客数というのが、少し懐疑的に見えてくる。
果たしてユニバーサルスタジオが出来たおかげで観光客は倍になるのか?という点である。
沖縄に新しいテーマパークが出来る事は心から嬉しい事だが、それに担った計画(投資計画)を立てないと絵に描いた餅となり、これまでの沖縄に合った遊園地のように廃業に追い込まれる可能性ですらある。
なので「現法沖縄に観光に来る観光客」と、「うちなんちゅが来る可能性」という事に焦点を絞ってから計画を進めて欲しいなぁと個人的に感じました。
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